LOHAS WORLD

- LOHASな空間づくり - 江戸風鈴製作体験会

<イベント報告レポート>

2005 年8月20日第2回LOHAS-WORLDイベント「- LOHASな空間づくり - 江戸風鈴製作体験会」を無事、盛況に終わることができました。ご参加いただいた皆様、篠原風鈴本舗さん本当にありがとうございました。また交流会会場でお世話になりましたハックルベリィさんにも感謝いたします。

 

<内容報告>

■日程
2005年8月20日(土)  体験制作 :14:00~15:30  交流会:15:30~17:30

■来場者数
32名( + LOHAS-WORLDメンバー4名)

■会費
体験制作 + 交流会: 大人:3500円 小学生以下:2000円
*風鈴体験制作料金、交流会の飲食料金、税、全て込み

■場所
体験制作:篠原風鈴本舗 
http://www.edofurin.com/
交流会:ハックルベリィ
http://huckleberry.ftw.jp/


参加者!「こちら」!

 

<アンケートより 抜粋(大人の方にお答え頂きました)>

■性別・年代内訳

「風鈴製作体験会」ということもあり、今回は親子で参加して下さった方が多かったです。親の30歳代と子の10歳以下の方が主要年代になりました。制作体験、交流会とも和やかな雰囲気で進行しました。制作体験中は大人、子供関係なく童心に戻って制作していたのが印象的でした。

■地球に何かいいことをしていますか?

主婦の方々はゴミの分別、ゴミを出さない等の意見が多かったです。地球に優しくする意識は大多数の方が持っていました。一人一人で見ると全体のほんのわずかな行動や意識ですが、持続することで環境問題の緩和に繋がると良いですね。
また地球に優しくと言うと現状と比べると我慢や頑張らなけばならない部分があると連想してしまいがちですが、LOHASな方々は実に楽しんで行っているので今後紹介したいです。

■自分に何かいいことをしていますか?

様々な意見を頂きました。日常生活の中でもすぐ実行できる意見が多かったです。その中でも、人と一緒に楽しむこと、自分を高めること、自分の時間で集中できることを「自分にいいことしている」と感じているようです。日々多忙でもLOHASなことを実行しようとしているのですね。人それぞれのLOHASを垣間みました。そんなLOHASの方々に今回のイベントは満足して頂けたようで嬉しいです。

■あなたにとってLOHASとは?

最近興味をもちはじめたという方が多かったですが、全体的には環境に対する意見が多かったです。私も自分が心地いい生活をするにはまずは自分の周りの生活環境から意識して実践しています。ただLOHASは環境問題だけでないですし、環境問題を前提に楽しめることもできるので、今後紹介して行きたいです。

- - - 後記 - - -

真夏の暑い中の風鈴創りでした。今回は風鈴のガラス吹き、風鈴の絵付けを篠原風鈴本舗で職人さんのご協力でさせてもらいました。実際職人になるには何年とかかる難しい作業を手助によって、ごく簡単に出来るようにしてもらいました。今回のような機会がないとそうそうオリジナル風鈴は創れないのでとても貴重な体験でしたし、風鈴をとても身近に感じることが出来ました。ありがとうございました。涼しい江戸風鈴の音色で残暑も乗り切れればと思っています。ハックルベリィさんも貸し切りで美味しい料理をありがとうございました。おかげさまで交流会も盛り上がりました。今度はディナータイムに伺いたいなと個人的に思っています。
今回のような「日本の伝統工芸・文化を残すこと伝える」LOHASイベントをまた機会を見計らって開催して行きたいと企画中です。こんな体験したいという意見がございましたらご一報ください。また、全く趣向の異なるイベントも企画中なので、今後もぜひご期待ください!




Lohas -Worldでは、年間を通じてメンバーの方々との交流を目的として、イベントやセミナーを開催して参ります。オーガニックレストランに行ったり、自然を楽しむ経験をしたり、または企業を訪問したり。色々な方が楽しめて、そしてLOHASなひとときをご一緒に体験できるような企画を考えています。アイデアやご意見ございましたら、ぜひメールをください!

「世界初!オーガニックコットン国際認証取得」 株式会社ハート

2005年6月7日。株式会社ハートが布団・タオル・肌着など34品目で、オーガニック繊維製品の国際認証を取得した。

オーガニック先進国の欧米ではその厳格な生産基準に基づいて農場から最終製品まで生産・加工・管理・流通され、「オーガニック」といえば、農家や工場など全工程でどこの誰がどのようにして作ったものか、原料の農薬のみならず、製造加工段階での有害化学薬品不使用、製品から産地まで製造履歴がトレースできるもの、という認識である。農家の人や製造にかかわるすべての工程で管理記録が義務づけられており、最終製品になるまでに有害な化学物質(農薬・化学薬品)が使われず、製品のみならず、生物や環境をも汚染していないことが第3者的立場の認証機関や検査機関によって証明されていなければならない。また繊維製品の場合、製品総重量の95%以上がオーガニック素材、残り5%未満についてもその生分解性や安全性を確認しなければならない。

< オーガニック製品 >
今回のハートの認証はエコサートQAIジャパンによるもの。これまでに「原綿」や「糸」のオーガニック認証はあっても、加工を含める繊維製品の認証は世界初である。エコサートQAIジャパンはフランスに基点をおくオーガニック認証団体のエコサートとアメリカのNSF-QAIの世界でもシェアと知名度の高い2つの認証機関のグループ会社であり、その認証を受けたハートの製品の信頼性はとても高い


今回の企業取材では、株式会社ハートの山岡社長(写真左)と株式会社フジライフの壱岐工場から板谷氏(写真右)、千葉工場の川野氏(写真中央)に、申請から認証までの1年8ヶ月の苦労とこれからの意気込みを語っていただいた。

■ 子供がよく眠れるような布団

「きっかけは子供の喘息でした。当時5歳の長男が無呼吸状態となり、救急車で病院へ運ばれた時のこと。何とかして助けたい、子供の肌に直接触れるものだから安全で肌に優しい布団を作りたい、だからごまかしがきかないんです。」

17年前、親の経営する工場で抗菌の布団を作っていた山岡氏は、息子さんの喘息を少しでも良くしようと奥様と二人で「子供が安心してよく眠れるような布団」を作る会社を設立した。これが「ハート」の始まりである。

救急車で運ばれた息子さんは、幸い命は取り留めたもののその後アレルギーで苦労されたとのこと。その出来事をきっかけに、アレルギーの子供たちが安心して眠れるような布団を作りたかったのである。たとえばアトピーの子供は痒みがでたりと、よく眠れていない。つまり言い換えれば「眠れるようにすれば、体の免疫が少し変わるのではないか」と考えたのである。

こうして、眠れる工夫を施した布団を作り始めたハートだったが、問題はどこでその布団を売ればいいのかということだった。当時は高級羽毛布団か中国産の安いものが主流のとき。一般のお店でも自然派のお店でさえも肌にやさしい綿の布団を扱っていなかったのである。アトピーや喘息で困っている人たちは肌にやさしい布団はどこで買えばいいのだろうか、そう疑問に思いながら、布団を入れたトランクを担いで全国の自然食品を扱うお店をまわり、熱心に布団の良さ・大切さを説明していた。

「始めて栃木で布団が売れたとき、その社長さんがこうおっしゃいました。「布団のことはあまり良くわからないけれど、一生懸命やっている姿がわかったから買います」その言葉がとてもうれしかったんです。」

■ 世界初のオーガニック繊維製品


*すべての製品には認証団体と
認定番号が記載される。

認証に1年8ヶ月かかった。一番苦労した事はどんなことであろうか。

「もともとのハートの商品自体が難しい注文だったんです」

壱岐工場の板谷氏は笑いながら、そう仰った。
認証取得以前から、ハートの布団は抗菌・無蛍光。とくに蛍光増白剤は皮膚刺激性があり、しかも付着して移っていくので、たとえ使用していない製品にも付着する可能性がある。そのためハートでは、糸・生地・布団を作る各協力工場すべてで製品は別管理され、厳重なブラックライトチェックを行っているとのこと。こうした徹底的な工場ラインをすでに確立されていたため、今回の認証のために大幅にラインを変更する必要がなかったという。

それでも移行が簡単だったかというと、そうではない。もともと難しかった注文にさらに厳しい管理が加わったのである。現場の方はとても苦労されたに違いない。

現実問題として、量が少ないことや経済的なことなどで、オーガニック繊維製品だけを扱う工場はない。もちろんオーガニック製品をつくる週は他の製品はつくらず、工場も機械も徹底的に清掃するのだが、それでも一般綿の布団とオーガニック布団を同じ機械を使うということは、絶対に通常の綿とオーガニックの綿が混ざらない状況を作らなくてはいけないのである。

たとえば、つくった布団の最初の何枚かは、通常の綿も混ざる可能性があるのでオーガニックコットンの布団としては売れないとか、天井を通るパイプの上に綿ぼこりがあった場合、そのホコリがいつオーガニックコットンの上に落ちて混ざってしまうかわからないから認証がおりないとか。清掃のためにコロコロ転がす粘着式シートをつかってキレイにしようとすると、その粘着成分に問題があったために使えないとか。少しでもオーガニックで無くなる可能性があるものは徹底的に排除された。

さらに、オーガニック認証で欠かせないことが「記録」である。

「ハンドクリームを塗らない、塗ったら工場に入る前に石鹸で洗う。合成洗剤を使用して家で食器を洗ったら必ず石鹸で洗うなどを徹底しました。そして手を洗った時間や布団をつくり始めた時間などそれらをすべて記録して、どこで誰が何をしたかをすべてをたとえ五年後にその日をさかのぼってみても追跡可能にしなくてはいけない。これらをパートの方を含む全員に伝えるのがとても大変でした。」



■ オーガニック製品をつくり続けるということ

*コットンをよって糸に
するのを見せてくださった。

コストも手間も5倍から10倍以上かかるからといって、5倍以上の価格で売れるわけではない。それでもなぜオーガニック布団を作るのか。

「きっかけが自分の子供でしたから、ごまかしができないんです。使命感のようなものですね。それに、認証をとることで工場はきれいになるし環境も汚さない。これからは色々な企業が認証を取り始めて欲しいです。私のように 苦しんでいる子どものためにというきっかけが無い人は、真似から始まってもいいのではないでしょうか。そうすれば環境が良くなり、そして子どもや子孫、救いを求めている人を守っていけるのだと思います。」

今回、認証の記者発表会で、お子様のことを語りながら山岡氏が流した涙がとても印象的だった。認証をとったことが終わりではなく、継続していかなくてはいけないこれからが、むしろ一番大変なのかもしれないと語る山岡氏。人のため環境のために製品を作り続けるハートをこれからも応援していきたい。



<取材後記>

コットンの収穫をご存知ですか?収穫時には、人工的に葉や茎を枯らさないと、葉の葉緑素が収穫時にコットンについてシミになってしまうので枯葉剤を空中から散布して葉を枯れさせるそうです。収穫した後の加工には、化学糊、漂白剤、化学染料、防腐加工剤、柔軟仕上げ剤など様々な化学薬品で処理するとのこと。そう聞くと、毎日身につけている洋服も寝ているときの布団も、恐ろしくなってしまいますよね。

日本オーガニックコットン協会のウェブサイトによれば、世界の耕地面積の2.5%に満たないコットン畑で使われる農薬の量は、農薬使用量全体の約25%に及び、土壌や地下水の汚染、農民の健康被害などの問題を引き起こしているそうです。逆にいえば、オーガニックコットンがもっと広まれば、農薬の量は一気に減るのではないでしょうか。

そして、環境破壊の要因として、農薬以上に問題になりつつあるのは、工業排水や排煙、不法投棄などで放出される有害化学薬剤の環境・海洋汚染です。厚生労働省は、妊婦や妊娠の可能性のある人は、マグロを食べ過ぎないようにと注意を呼びかけています。胎児への影響が懸念されるメチル水銀が含まれているからです。こうした海洋汚染の原因は農薬のみならず、様々なものの製造工程や暮らしの中で使用される有害化学薬剤です。作る側、使う側がともに、環境に何が起こっているのかをよく見つめなおし、改善していくことが必要ではないでしょうか。 (金沢)

INFO
株式会社ハート

TEL : 088-882-4788(代表)
高知県高知市北金田65-15

ウェブサイト  http://www.heart-kochi.jp/index.html


■リンク
エコサートQAIジャパン
http://www.qai.jp/

日本オーガニックコットン協会
http://www.joca.gr.jp/

■取材した人:秋元一宏、金沢玲美
■取材された人: 山岡俊文氏、板谷亘氏、川野丞氏