LWの犬飼です。今回私は、CO-OP America 主催のGreen Business Conference に参加してきましたので、みなさんに概要と写真を交えてレポートします。
最初はCO-OPと聞いて「アメリカ生協の団体のコンファレンス?」と思っていました。が、実はそうではなくてCO-OPというのはアメリカではグリーンビジネスを遂行している、もしくは行おうとしている会社や農家、生産者の人たちの集まっている団体のこと。思っていたほどクローズドな組織ではないようで、どちらかというと、アメリカ以外の国の情報をもっともっと知りたがっている感じもありました。グリーンビジネス=環境ビジネスですからとても幅広くとてつもないビジネスチャンスが広がっているマーケットです。
例えば下記のようなものは全てグリーンビジネスと呼びます。
*オーガニックなフード、ファブリック、フラワー。 またガーデニンググッズ
*フェアとレートなコーヒー、チョコレート、ギフトなど
*グリーンオフィス関連商品。 リサイクル製品やツリーフリーペーパーなど
*社会的責任を負うファイナンシャルプランナー
*環境を破壊しない持続可能家具
他の仕事(世界会議併設展示会の設営)の都合もあってすべてに参加できたわけではなく、宿泊ホテル内だったのでちょこちょこと顔を出したのですが、とてもフランクな雰囲気でした。
11 月1日の午後3時から受付開始で、2日、3日、4日、がフォーラム・ワークショップ、5日と6日の土日週末が別会場でフェスティバル=グリーンな商品・製 品の即売会=というのが全体スケジュールです。 朝食・昼食・ディナー付きで6万円が参加費。 朝食後の8時30分から夜の10時、11時頃までたくさん の人と話し合い、人脈を広げ、環境ビジネスについてのヒントを企業トップの面々から直接聞いて、質問できるということを考えれば、オーガニックお食事、ド リンク付きの2万円/day は安いといえるでしょう。 (フェスティバル入場のチケットも込み)実際に私もたくさんのビジネスチャンスが転がっていることを痛感できました。
<スポンサーがたくさん >
レ ポートの一番最後にスポンサーとパートナーの一覧を記しますが、なにせスポンサーが多くてみんな理解ある、またPRも上手なことに 「さすがアメリカ!」 を感じました。 メインスポンサーの他に Meal/Event Sponsorsというのもあって、朝食・昼食・ディナーにもそれぞれ企業スポンサーが付いており、前のステージで一言話す機会があります。 それに対し てみんなが拍手拍手。 サンフランシスコトヨタもスポンサーでしたが、プリウスを展示していたわけではありません。 日本だとすぐに「物を置かせろ」とな りそうですが・・・。 ビールも水もお茶もコーヒーもチップスも全部オーガニックで自由に取れて、リラックスした雰囲気で円テーブルにいろんな人が座って セッションを聞きます。
*スポンサーロゴ一覧 |
前 半はグループに分かれてのテーブルセッションが主体。 "問題解決のために足りないソース(人・ファイナンス・生産者など)はあるか?" "何があなた をこの仕事に就かせたか?""あなたにとって興奮するほどの成功とは何ですか?" "自分たちが行ってきた最大のミステイク=失敗、について話し合おう、 学びあおう" こんなことがテープル毎に分かれた人たちの間で議論されます。
2日のお昼からは LOHASのオーソリティ: MR. Paul Ray, Cutural Creativesが話をしました。 「消費者の購買決定における持続性、信頼性、社会的責任について」 という題です。
こ
の中で、Attitude とbehavior の違いの話がでました。
Attitudeとは皆さん辞書を引けば「姿勢、身構え、判断、態度」などと書いてあると思います。 Behaviorは学校で、行い、と習いましたが辞
書を引くと「ふるまい、動作、行儀、対応の仕方、行動」と載っていて、Attitudeよりアクティブな意味であることがわかります。 LOHAS は
Behavior である、ということがよくわかりました。
3 日目と4日目はたくさんのセッションと同時に、workshop(勉強会)も4つ開かれました。ゼロからスタートしたファウンダーたちが大勢参加し、どん な社会的使命を持って、どんな着想、思い付きがあったのか、などがたくさん聞けるセッションです。 成功例。失敗例もオープンに話されて、中には倒産寸前 まで追い込まれた会社が今や年に60%以上の成長率を誇る企業もありました。← オーガニックを使ったアイスティー販売のHonest Tea という会社です。(http://www.honesttea.com/ http://www.etic.or.jp/social/case/casebiz.html)
3日目最後のセッションは私にとって大きなトピックで、Patagonia とAVEDAのCEOが "Are we sustainable Today ?What about tomorrow ? " というタイトルでディスカッションをしました。
AVEDA
は私はお化粧をしないので詳しくないのですが、アメリカ発のスキンケア企業で、「持続可能な環境づくり」という使命を抱き植物ベースのシャンプーなどを
扱っています。パタゴニアはアウトドアメーカーとしてもちろん知っていたのと、数ヶ月前にパタゴニア企業特集を雑誌で読んでその企業理念とポリシーに感動
していました。 1% for the PLANET に参画しているリーディング企業で、その非営利企業1% for the
PLANET を立ち上げたのもパタゴニアの創業者Yvon
Chouinardと他2名の方です。 1%を地球に、という意味は売上げの1%を地球保護のために還す、という意味です。 パタゴニアは1985年から
この十年間で$18million,
日本円で約22億円を地球の自然環境保護と復興のために還しています。 また1996年からはスポーツウェアには100%オーガニックコットンを使ってい
ます。 1% for the
PLANET のウェブサイトには、「死滅した地球ではビジネスは行えない」 という当たり前のことが書いてあります。 しかし当たり前のことをやること
がどれだけ難しいか、これは読者の皆さんもお分かりだと思います。 ちなみに1% for the
PLANET のメンバーは現在30社ですが、残念ながら日本企業はゼロのようです。
http://www.onepercentfortheplanet.org/index.htm
4
日のコンファレンススケジュールをすべて昼で終えて、その夜は翌日から始まるフェスティバルの前夜祭をRamadaホテルから徒歩10分ちょっとの
Exhibition
Centerで行われました。ドリンクとおつまみを手にとって、最後の打ち上げ会、という感じ。 バンドが入って踊ったりcoopAmerica主催の授
賞式なんかもやっていました。 翌日5日土曜日から始まるグリーン商品即売会=Green Festival
の準備も進んでいました。 残念ながら週末のフェスティバルに参加できなかったのはとても悔やまれます。 オーガニックコットンT-シャツをおみやげに
買って帰りたかったんですが・・・。
最後に、コンファレンスとフェスティバルで使われていたお皿類について。
地元の会社の100%バガスが使われた tree-free商品が使われていました。バガス(Bagasse)とは、さとうきびから糖汁(ジュース)を
搾った後のカスのことを言います。さとうきびの生産量は約12億トン、世界第7位の作物で約1年から1年半で成熟。 太陽エネルギーを物質に変える能力が
きわめて高い植物でもあるそうです。 このバガスを使ったパルプ、つまりバガスパルプを使っていたように思います。 バガスパルプには以下のようなメリッ
トがあるそうです。
1. ガスは農業副産物(廃棄物)であり、かつ、毎年定量を産出するバイオマス資源である。
2. 製糖工場から排出されるので、隣接しているパルプ工場までの集荷運搬コストがかからない。
3. バガスは木材に比べて柔らかいので、薬品の量や、製造時のエネルギーが少なくてすむ。
4. さとうきびバガスによる紙・パルプの製造は熱帯の途上国で不足している紙の自給を助ける。
*NPO地球と未来の環境基金より
種 類はボウル、カップ、プレート、テイクアウト用boxまで豊富にあり、すべて生分解性、堆肥化可能、切れない、浸透しない、さらに電子レンジや冷凍庫も オッケー、というものです。日本の音楽イベント・一般展示会主催者側にも、こういうものを積極的に取り入れる努力をして欲しいですね。
*ゴミとリサイクルも分けられてます |
<イベント報告レポート>
2005 年11月25日 「LOHAS-WORLD x MOMINOKI HOUSE 日本の旬と行事を味わう会」を無事、盛況に終わることができました。ご参加いただいた皆様、MOMINOKI HOUSEさん本当にありがとうございました。おかげさまで大盛況な交流会が行えたことに感謝いたします。
<内容報告> ■日程 ■来場者数 ■会費 ■場所 | |||||||||
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<アンケートより 抜粋> ■性別・年代内訳
■地球に何かいいことをしていますか?
■自分に何かいいことをしていますか?
■あなたにとってLOHASとは?
- - - 後記 - - - このモミノキハウスでのイベントは、通常の毎回テーマが変わる交流会とは別に、定例会として今後も続けて行きたいと思っています。 奇数月の最終金曜日。なぜ奇数月かというと、古来数字は奇数のほうが縁起が良いとされ、五節句(正月、桃の節句、端午の節句、七夕、重陽)もすべて奇数月でした。ですから、この「旬と行事を味わう会」もそれにならって、奇数月に開催しようと思ったのです。 3時間は長いようで、あっという間に過ぎてしまいました。それだけ私たちが充実したLOHAS時間を過ごせたのだと思います。 次回は1月27日(金)19時からです。ぜひお楽しみに! | |||||||||
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アメリカ・サンフランシスコからのレポート第2弾は、CONSIOUS MEDIA のLOHAS Conference Director、Ted Ningさんへのインタビューをご紹介します。
CONSIOUS MEDIA はコロラド州のBroomfieldにあるメディアカンパニーで、www.lohas.com のドメインをもち、Lohas Conference の主催社でもあります。
コロラド州にはAOL創業者のスティーブケース他が投資したGIAM社もあり、今やアメリカのLOHASスピリッツの発信地であるといえるところです
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■コンシャスメディアとLOHASコンファレンス | ||||||||||||||||||||
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TED さんとは同じ年。 37歳の申年、しかも僕が長野県出身ということで意気投合しました。僕らは物質主義、消費主義に疲れてLOHAS コンセプトがしっくりきていたはずなのに、最近メディアや大手企業がなんでもコピーに「LOHAS」を付けて=商品、製品など=なんだ~? また物質ありき主義に持ち込むのかぁ? と感じています。
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暑かったり寒かったりと気温が安定しない10月末、久しぶりに京都に行きました。竹田さんに会う為に。去年の5月からずっと会って話をしてみたかった自称「エコロジスト」である竹田さんが経営する、(有)ウェイズ、はもうすぐ8年を迎えるエコロジーショップのリーダー的存在です。
社会にやさしい生活雑貨店 WAYS SHOP
http://www.ways.co.jp/
竹田さんの会社はオーガニック食品や無添加化粧品、フェアトレード雑貨など、衣食住にわたって良質な商品を取り揃えたエコロジーグッズ専門店です。"なんでもかんでも売らない"というロハリスト・エコロジストの観点から商品選択しているところを見ると「オンラインセレクトショップ」とも言えます。
■社会にやさしい生活雑貨?| Q: | 学生からそのまま起業されたそうですけれど、そのきっかけは何かあったのですか? |
| A: | 立
命館大学の時に自称エコロジストですから(笑)。学校内にサークルを作りました。サークル名は"スーニャ"という名前だったんですが、サンスクリット語で
「空」という意味です。私が大学に入学する前、92年の6月にリオで地球環境サミットが開かれたときに、関東を中心とするいくつかの大学が盛り上がって
ムーブメントが起きました。僕はその先輩たちの影響を受けたわけです。サークル・スーニャはNPO的思想で活動していましたが、当時のNPOのやることに
は社会が評価してくれるというシステムや理解があまりなくて、生活は苦しくなるし、それじゃ全然継続性ないし...、ということで、続けるには会社という形態
の方がいいだろうという事で計画をスタートさせました。 |
| Q: | 事業ドメインは今は物販とウェブ制作が主ですよね? |
| A: | はい、だいたい50:50の割合で物販とウェブ制作をやっています。 これは設立当初から変わっていません。 卸も1割くらいあります。 |
| Q: | 就職は全然考えなかった? |
| A: | 設 立当時に周りを見渡すと、環境だけ、伝統文化だけ、というようにテーマを限ってやっている企業ばかりだった。もしくは企業メセナ的視野でのみ活動している ところが多かった。自分は、環境問題だけ、とか伝統文化継承だけ、というのではなくて、「地産地消」の考えに基づいて地域社会に貢献したかった。でもそう いう会社は見当たらなかったので自分でそういう会社を作った、ということになります。 |
| Q: | 学生から起業して不安だったこと、苦労したことなどを教えてください。 |
| A: |
京
都という場所は比較的ベンチャー企業が育ちやすい環境にあります。特に立命館大学は起業を支援するような流れは出来始めていたと思います。京都で仕事をす
ると、老舗のお店の人たちとの交流の機会も多いですし、OBの人たちも多いです。問屋の人たちもわからないことは親切に教えてくださいました。最初は「2
掛けってなんですか?」というレベルでしたから(笑)。なんでも躊躇なく周りの方々に教えていただきました。 |
| Q: | いまはどのくらいのペースで商品が増えているんですか?在庫は持っていますか? |
| A: | は い、アイテムの7割くらいの在庫を持っています。これが弊社の強みだと思っています。商品は月に5~10アイテムを追加していくようなペースで進めていま す。現在のWAYS SHOPはリニューアルしてから4年ほど経っていますので、そろそろリニューアルしようかな、と考えています。 |
| Q: | では最後に、昨今のLOHASブームとも言える露出や日本でのLOHASの流れをどう感じていらっしゃいますか?それに基づいてLOHAS-WORLD.COMに期待することがあったら教えてください |
| A: | ス ローと同様、LOHASという言葉も、ブームが過ぎればいずれ取り上げられることも少なくなるだろうなとは思っています。でもブームであるという事は決し て悪いことではなく、広い層に訴えるという意味でいい事だと思います。ただ、環境に配慮した生活というのは、ファッションとして捉えて出来るようなもので は限界があると思っていますので、ブームが去った後に、LOHASを入り口に入った人がどれだけ本当にその意味を真剣に捉えて自らの生活を変えようとする のか、という点がポイントですよね。 同じLOHASという言葉を使っていても捉え方は様々で、LOHAS-WORLD.COMさんは長期的な視点で地に足のついた実践的な提案をされていると いう点でとても素晴らしいと感じました。ファッションとしてだけのLOHASを打ち破る提案・活動をしていただける事を期待しています。 |
<取材後記>
ウェブサイトやてんちょうブログなどを拝見していて、「共通点多いなあ」とは思っていましたが実際にお会いしてお話していても基本的なコンセプトやライフスタイルがとても近いものだと確認できてとても充実した時間でした。(竹田店長にもそうおっしゃって頂きました!)
1998 年からエコロジー商品の取扱いに特化し、「環境や安全に配慮したもの」「途上国の貧しい人々の自立を支援するもの」「障害者の自立を支援するもの」「伝統 文化を守り活かしたもの」にフォーカスしてそれを続けてきているのはすごいな、と思います。サスティナブルカンパニーですね。やっと周りの消費者が WAYS思想に追いついて来た、という感じでしょうか?
これを期に、WAYS SHOPさんの商品をLOHAS-WORLD.COM内でも購入できるような仕組みを取り入れていきたいと思います。 ますます健康や環境に良い商品が増えていくことを今後も願っています。
■INFO
有限会社ウェイズ
TEL : 075-212-3783(代表)
京都市中京区三条通高倉東入桝屋町57 京都三条ビルB1
社会にやさしい生活雑貨店 WAYS SHOP http://www.ways.co.jp/
ウェブコンサルティング http://www.ways.jp/
会社概要 http://www.ways.co.jp/ways/profile/top.html
■取材された人:竹田圭一氏
© 2011 LOHAS WORLD.