LOHAS WORLD

イベント・商談会

サンタモニカLOHAS視察レポート

LOHAS10レポートに引き続き、サンタモニカのLOHAS視察レポートをご紹介します。

 < Farmers Market >

サンタモニカではサンタモニカ市役所による主催で毎週4回ファーマーズマーケットが行われていました。私たちが訪れた日曜は、一番ファミリー向けのもので、農産物だけでなくクラフトやランチのような食べ物の出展者も集まっていました。

ちょうど訪れた一週間前から始まった「ZERO WASTE MISSION」はマーケットで出されるゴミをゼロにしようという取り組み。そのため、コーヒーのカップの印字には大豆ベースインク、内側に塗るコーティングも大豆由来のものを使用しているのですが、サンタモニカ市役所・ファーマーズマーケット担当のJodiさんに伺ったところ、このように各出展者に使用する器やコップを生分解性のものに変えるように指示をすることが難しかったとか。

サンタモニカ市はファーマーズマーケットのほかに、市のグリーンスポットが表示された「GREEN MAP」を作成したり、Green Buildings Program など、サスティナブルな取り組みを多く行っています。


< American Apparel >

More than just a sweatshop-free charity

「スウェットショップ」とは、低水準で危険度の高い労働環境のもと、労働者たちを低価格で高収益を上げるために働かしている工場のことです。アメリカンアパレルは、LAに自社工場を持ち、安全で公平な「スウェットショップ・フリー」の環境を努めている会社です。さらに単なる「スウェットショップ・フリー」にとどまらず、社員の福利厚生などその職場環境の改善や労働者の権利を守る努力を惜しまない方針は、新しいビジネスモデルとなっています。

「サステイナブル・エディション」は、最も人気のあるスタイルをオーガニック・コットンで製造。数年後には全てのラインでサステイナブル・コットンを用いることを予定しています。

< Patagonia >

10年前から全てのコットン商品にオーガニックコットンを使用、1%for the PlanetやOcean's preserve キャンペーンなど、山や海のアクティビティからの環境に対する意識が非常に高い、お見本のような企業。

パタゴニアのBryanさんの説明によれば、パタゴニアは新しい店舗を出すとき、新しいビルは建てず、すでにある建築物を使用するとのこと。今回訪れたサンタモニカ店は、もともとリーボックがあった場所を改築した。店内にはそれを説明するパネルがあり、顧客は企業の取り組みを学ぶことができるのも印象深かったです。

顧客自体も意識が高く、ショッピングバッグは必ず「要りますか?」と聞き、約40%の方が要らないと答えるそう。

つなげる糸リサイクルプログラム

今年からスタートした「CapileneR」のリサイクルは、着古して友人にもあげられないほどになったものを、細かく裁断し、また糸にしてリサイクルするプログラム。とくにリサイクルを持ってきたからといってキャッシュバッグやポイントがたまるわけではないが、パタゴニアに来ているお客様たちは、ペッドボトルをスーパーにリサイクルに持ってくるくらいの感覚で持ってきているそう。今後、リサイクルするアイテムをふやしていきたいとのこと。


< Whole Foods Market >

すでにご存知の方も多い大型オーガニックマーケット。北米とイギリスに183店舗あります。 豊富なDELIセクションには、No Onion, No Garlic のものから、セレブリティに人気のローフードまで!これらをいち早く取り入れているのは、さすがWhole Foods Market!

以下、他のオーガニック・スーパーマーケットとの違いを質問したときの回答。

Largest : 商品の品揃えが一番多い
Fresh :  店内が広々としたフレッシュマーケットのよう
Package : Deliなど、他店では多くがプラスチックの入れ物を使っているが、 紙や再利用できるものを使用している。
Program : 魚を取りすぎないためのプログラムや風力発電など、多くのプログラムに参加している。またお客様も参加できる。

最近のWhole Foods Marketで注目すべきことは、2005年の10月にウェストハリウッドにオープンした「Lifestyles」というショップ。もともとWhole Foods というだけに、食料品メインのスーパーですが、食料品を越えて、ベッドやベビー用品、洋服、小物などを扱い、ライフスタイル全体を提供していこうとうのがこの「Lifestyle」ショップのコンセプトです。まだNYとLAの2店舗だけですが、今後もっと増えていくといいですね。ちなみにこちらで扱っているAmerican ApparelやLoomstateは日本でも手に入るので、ぜひ!

Whole Foods Market Lifestyle
7859 Santa Monica Blvd.
West Hollywood, CA 90046
In the shopping complex on the northeast corner of Fairfax Blvd. and Santa Monica Blvd.
323.848.4200
323.848.4250 fax

T,S,Designs.IncのTシャツは、袖に食料品の成分表のようなタグがあるのが面白い。(T.S.Designs.Inc. ・・・ http://www.tsdesigns.com)
・Sweatshop Labor 0%
・ Pesticides Used 0%,
・ Plastic Prints 0%,
・ Harsh Resins 0%,
・ Certified Organic Cotton 100%,
・ Water Based Inks 100%

<Inn of The Seventh Ray>

「Inn of The Seventh Ray」は30年続いているオーガニックレストラン。サンタモニカ市内から30分ほど車で行ったTopangaと呼ばれるこの地域は、もともとヒッピーが多く住んでいた場所で、当時は3~4人のヒッピーたちによってレストランが開かれたそう。

木々や小川に囲まれたレストランは、なんだか古いお城に来たようで、スタッフも妖精のような柔らかく消えてしまいそうな人たち。急に別世界に着たかのような雰囲気が味わえます。

その長い歴史のため、非常に高品質なオーガニック食材が集まるため、トップレストランとしてよく紹介され、訪れる人が耐えない人気の場所となっています。日曜日のブランチブッフェもいいですが、夜は全体的にライトアップされて幻想的な空間が味わえるそう。

 

<Wild Oats >

Whole Foods Market 同様忘れてはいけないオーガニックスーパーマーケットがWild Oats。LOHAS10にも出展していました。

案内してくださったのは、LA地域のマーケティングマネージャー・Jimさん。肩書きはマネージャーなのですが、ネームバッチには「Marketing Gure」と書いているのが、なんだかWild Oatsらしい。(GURUとは元来ヒンドゥー教の導師の意味ですが、専門家や指導者という意味でよく使われます)

Whole Foods Market と同様、他店との違いを質問。

  • Whole Foods Market : グルメ志向、高級、広告を沢山出している
  • Wild Oats : 健康志向、コミュニティーとのつながり

おっしゃるとおり、どちらが良いか悪いかではなく、ファッショナブルなWhole Foodsに比べて、Wild Oatsは良い意味で垢抜けていなく距離が近い感じがしました。

「Glass Roots Markting」つまり草の根的な活動も重視し、たとえば店内には至るところに「Did you know?」というPOPによって、ビタミンCの健康に対する効果やオーガニック認証についての説明が。こういったお客様に対する教育も大事な1つのミッションと捉えているそうです。

ここでオーガニックと慣行栽培の値段の差を見てみると、 オーガニックのアボガドが$1.99に対して、慣行栽培が$0.99。つまり約2倍。全てがそうではありませんが、ご参考までに。 



< Juliano's raw >

New York Timesにも「America's No.1 raw living chef 」と称されたジュリアーノ氏が経営するローフードレストラン。ローフードとは、調理温度を46℃以下に保つことで、素材に含まれるビタミンや酵素が熱によって破壊されずに摂取できる、という調理法のこと。

試したメニューは
・ RAW-VIOLIS(ラビオリ):薄切りにした大根でペースト状の松の実などを包んだもの
・ RED ICED TEA:リフレッシュ効果のあるトロピカルアイスティー

最初は生で食べるのは抵抗があったのですが、2口目、3口目と食べていくと「美味しい」となってきました。



<Pharmaca Integrative Pharmacy>

Integrative というのは「統合的」という意味。つまりファルマカは単なる薬局ではなく、ホメオパシーやハーブなどの代替医療やイベントスペースなどもあり、人々を統合的に健康に導くためのファーマシーです。現在アメリカ西海岸に20店舗あり、大体の顧客が30~40代の女性だといいます。特筆すべきは、店内にカウンセラーが常駐していること。通常のドラッグストアでは処方箋を渡して薬をもらうだけで終了。アドバイスが欲しくても中々もらえないという不満や不安を取り除くべく、ハーブやエステ、ホメオパシーなどに精通している専門家が、色々なアドバイスをしてくれます。

ちょうど風邪をひいてしまった私が勧められたのは、「Old INDIAN WILD CHERRY BARK SYRUP」...いにしえのインディアンのシロップ、、、?「とってもマズイけど一番ききめがあるわよ」と、言うスタッフ。「良薬は口に苦し」というのは世界共通なのですね。

SPAコンサルタントのElishaさんは、スキンケアの専門家。
 


リンク

Santa Monica Green Map(英語)・・・  http://www.lagreenmap.org/
Sanga Monica Green Building Program(英語) ・・・  http://greenbuildings.santa-monica.org/
American Apparel  ・・・  http://www.americanapparel.net/mission/missionJapanese.html
Patagonia  ・・・  http://www.patagonia.com/
パタゴニア「つなげる糸リサイクルプログラム」  ・・・ こちら
パタゴニア「1%for Planet」 ・・・  こちら
Whole Foods Market  ・・・  http://www.wholefoodsmarket.com/
Whole Foods Market 「Lifestyles」(press) ・・・ こちら
Whole Foods Market 「Lifestyles」(info) ・・・ こちら
Loomstate ・・・ http://www.loomstate.org/
*日本だと、伊勢丹BPQCやBeamsで購入できます。詳しくはウェブのSTORESで。
T.S.Designs.Inc. ・・・ http://www.tsdesigns.com
Wild Oats ・・・  http://www.wildoats.com/u/home/
Juliano's raw ・・・  http://www.planetraw.com/
Pharmaca Integrative Pharmacy ・・・  http://www.pharmaca.com/


文:金沢玲美)

LOHASビジネス会議「LOHAS10」参加リポート(カリフォルニア州サンタモニカ)

4月26日~28日にアメリカ・サンタモニカにて行われたLOHASビジネス会議。記念すべき10回目に初めて、「日本LOHASスペース」を特別に設け、日本企業及び トレンドの紹介を行う事になりました。LOHAS-WORLDはU.S主催者と契約を結び、公式日本窓口としてJapan Roomのプロモートとプロデュース、ビジネスツアーを行いました。

LOHAS10特集とその後LOHAS-WORLDで企画したLOHAS視察ツアーのご報告をいたします!写真も多く用意したので、ぜひそちらもご覧ください。

 ■ 開催概要

  • 名称: LOHAS10
  • 日時: 2006年4月26日~28日
  • 場所: Fairmont Miramar Hotel 、Santa Monica, CA
  • 主催: Conscious Media(コンシャスメディア,コロラド州)
  • 参加者:620名(昨年480名)

会議は、朝のヨガから始まり、日中はコンファレンス会場にてセッションが行われます。その他、出展社が集まる展示会場や、スポンサーのFORDがスポンサーをつとめるラウンジ、DELLによるインターネットが使えるサイバーカフェ、オーガニックワインが味わえる部屋、そして日本ルームがあり、参加者は会期中自由に出入りすることが出来ます。

今回は会期中に行われた、分科会を含め15ものセッションから、いくつかご紹介いたします。

<Corporate Authenticity with Paul Ray>

LOHASの生みの親とも呼ばれる社会学者であり「The Cultural Creatives」の著者であるポール・レイ氏からは、彼の新書『Corporate Authenticity』(企業の信頼性)に基づき、ディスカッションが行われました。


キーワードは Authenticityと Wisdom Perspective

セッションの中で、度々出てきたことばがこの2つです。Authenticity(オーセンティシティ)とは「信頼性、本物」、WisdomPerspective(ウィズドム・パースペクティブ)とは「賢明な見解」「賢い考え方」のことで、本物のLOHAS企業であるために、どういった見解を持つべきかが、多くの事例とともに解説されました。

具体的には、LOHASの概念が誕生して10年目を迎えた今、単に流行語を駆使して環境に配慮した会社のように見せようとしたり、全てのプロジェクト名の頭に「Sustainable」(サスティナブル)とつけたり、または5%のリサイクルペーパーを使っていることで顧客を引き寄せようとするのは、もはや顧客の興味を得ることができないのだと氏は指摘します。LOHAS消費者に届くために一番大切なのは「言っていることを、ちゃんと実現する」こと。広告と実際とのギャップがあるとしたら、それを閉じなくてはいけません。そして、企業は地球に起きている多くの問題に目を向け注意を払い、買収などの脅威にも屈せ
ず、企業の透明性を高めることが必要なのだといいます。以下、ポール・レイ氏のお話の一部をお伝えします。様々な危機に悲観的になるのか、自らが率先してかつ協力してこれからを作り上げるのか、私たちがすべきことがここにあるのではないでしょうか。

Paul Ray氏の言葉より

「時々、雑誌のようなメディアで、未来における人間の生命や我々を取り巻く地球環境に危惧の念を抱いた記事を目にすることがある。 例えば、Timemagazineの表紙に、人間や地球の生命を危ぶんで"Be worried. Be veryworried."といったようなタイトルが用いられたことがある。様々なメディアで警告が喚起され、ある一部の人たちの間ではこの世の終わりが近づいている(The end is near.)というようなムードさえ漂っている。 

しかし、それは本当であろうか。このLOHASのイベントも10回目を迎え、そのコンセプトは多くのコミュニティーに浸透しつつある。LOHASな商品、LOHASな消費者が増えていくことは、同時にサステイナビリティーという発想への興味が広がっていることを意味する。 我々は今ある状況を肯定的に捉え、新しい文化の創造をここから始めよう。(The beginning is here!)

従来の考え方に囚われず新しい慣習を生み出すには、LOHASに関心のある人々がこの時代の先駆者としてリーダーシップを発揮することが大切になってくる。決して、グルやヒーローと呼ばれる一部の人たちの知恵によるものではなく、何か一つのことに向かっていこうとする共通の意識を持った人たちが、この社会のトランスフォーメーションを実現させるのである。彼らこそが、率先してコミュニティーをリードしていけるはずである。

そのような新しいリーダーたちは、まず生物と自然の持続可能性を考慮に入れた倫理観を示し、それを基にした文化を創造できるであろう。また、排他的愛国主義を超えて地球的規模での連帯感を強めることができ、それによって新たな人間社会を形成するであろう。そして、新たな文明を一緒になって形成しようとする強い意志を何よりも持っているであろう。」

<Steve Case -Revolution Living- >

AOLの創始者であるスティーブ・ケース氏の基調講演。彼が2005年に設立したRevolution(レボリューション)という新会社の概要や、彼の思いなどが伝えられました。「Emailが10年前は殆どの人が持っていなかったものが、今は世界のメインストリームになっているように、今度はLOHASや自分のアイデアをメインストリームにしていきたい。」消費者から広まった日本と違い、一般生活者の中でのLOHASの認知度が殆ど無いアメリカで今後どのような展開をみせるのか、今後のスティーブ・ケース氏に期待です。

<LOHAS Leadership Summit>

このセッションは、CoOp America(発音)の創始者 Denise Hamler(デニス)女史をホストに迎え、AVEDAのCEO、Dominique Counseil(ドミニク)氏と、元パタゴニア社長のMichaelCrooke(マイケル)氏のパネルディスカッションでした。

AVEDAは、すでに周知の通り、生態系を壊さない製品づくりから社会還元までを行う見本にしたい企業の1つです。製品も単に植物を使ったナチュラルコスメにとどまりません。例えば、「Shampure」シリーズは、ペルーの熱帯雨林地区で収穫されるブラジルナッツから抽出されるタンパク成分を継続的に配合することで、非営利環境保護団体とともに、ペルー熱帯雨林地区の先住民の自立と経済的発展を支援しているそうです。

また興味深いのは、AVEDAでは水曜日が「No EmailDay」だという話。メールは仕事をしている気になっているけれど実際は文章を読んでいるだけ。動き回って会いにいったり電話で話したり、直接会話することが必要だということ。一見、LOHASと関係ないようですが、直接のコミュニケーションって、とても大切なことだと思います。「ちなみに金曜日はNo MeetingDayなんだ。」いって会場からの笑いを誘っていましたが、これが彼の素晴らしい人柄で、AVEDAが支持されているエッセンスなのではないでしょうか。
少し照れ笑いしながらユーモア交じりに話すこと、どことなく上品なところ、けれど重要な部分は信念をもっていること。これが彼のリーダーシップが決して気まぐれでも強制でもなく、周りから愛され、理解してもらえる理由なのかもしれません。

<The Latest LOHAS Data Research Report>

LOHAS消費者動向調査を行うNMI(Natural MarketingInstitute)から最新のレポートが発表されました。一番大きく変わったのは、クラスターが昨年までは「LOHAS層」「Nomadics生活堅実層」「Centrists中庸無難層」「Indifferents個人利便層」の4層だったのが、今年からLOHAS ( 17%)Naturalites ナチュラル志向(21%) Drifters流動的・移行中(19%) Conventionals慣習的(20%)Unconserned無関心層 (21%)の5層になったこと。またLOHAS層の中にも、9%のLeadersと8%のFollowersに分かれることなどが発表されました。

*日本の2005年「日米合同LOHAS消費者市場調査」は(株)イースクエアがNMIと提携し実施しています。

■日本人参加者と日本LOHASスペース

<JAPANESE EXPO>

日本におけるLOHASを考えたとき、オーガニックやヨガだけではなく、伝統や郷土・風習なども、持続性があり未来に繋げなくてはいけないLOHASなのではないでしょうか?その思いから始まったJapanese LOHAS Room(以下Japanese
Room)は、「伝統と伝承」をメインテーマに、日本のLOHAS企業や団体にご出展いただきました。

*出展社一覧はこちら


通常の出展社とは違う場所に位置していたにも関わらず、スポンサーのペリカン石鹸様のプレゼンテーションや、ピーター・D・ピーダーセン氏による日本のLOHASマーケット状況の発表で既に40%以上のLOHAS認知率があるという報告もあり、日本のLOHAS企業に興味を持った多くの来場者にJapaneseRoomまで足を運んでいただきました。特に「お宿 吉水」を再現したオーガニック畳と珪藻土の壁は注目の的で、畳職人の植田さんの針で縫うところを興味深く見入いる方や、珪藻土の施工実演に参加された方、実際に畳に座って女将のいれたお茶をいただく方も多くいらっしゃいました。

<JAPANESE Q&A Luncheon with Paul Ray>

日本からは、なんと50人の参加者があった今回のLOHAS10。遥々遠方から参加した私たちのために特別に用意されたのが「ポール・レイ氏へのQ&Aセッション」です。通訳をピーダーセン氏、AVEDAのCEOドミニク氏も参加してくださるなど、とても有意義なものでした。参加者からは、「企業の独自性をもつこと」や「LOHASという言葉が単なる記号或いはイメージとして広がっていくのではなく、きちんとしたコンセプトとして伝わっていくにはどうすればよいのか」、また「持続性というときにはどのくらいのスパンで取り組めばいいのか」、などの質問がありました。

それに対して氏は、まず一番目に大切になってくるのが「本物志向である」ということ。つまり、それは自己内部における誠実さで、それを内にばかり留めておくのではなく、外へ伝えていくことで他の人たちにも同じような態度を持ってもらうことが大切だといいます。

そして、二番目に重要になるのが「透明性」。自分たちが実際にLOHASの概念を用いて、どう行動しているのかを見せるか。プロセスを見せる、あるいは結果を見せることでその概念が分かりやすく伝わるはずだと、お答えいただきました。

会期中、何度か氏とお話する機会がありましたが、日本でのLOHASの急速な広がりに対して期待とともに、多少なりとも危惧の念を抱いているように感じました。氏が大切に長い間かけて築き上げた期待すべきコンセプトを、私たちも大切に広めていかなくてはいけないと思います。

ライフスタイルを語る

最後にお宿吉水の女将・中川誼美さんから「LOHASを語る会議に、ライフスタイルを語っている人が誰もいないのではないか?」という核心を突いた質問も。

これに対してポール・レイ氏は、"Work your Talk":有言実行"の大切さと透明性について再度伝えました。つまり、言っていることと行動が違う企業は、結局は消費者にバレてしまい、支持を得られないということです。また、氏は続けてCultural Creativesの執筆のためにずっと消費者行動をリサーチしていたとき、毎日数時間かけて、CulturalCreativesの人たちの一生を調べた時の事をお話されました。その方々は、「健康や環境に配慮した生活に気付いたあと、CulturalCreativesな生活ができるようになるまで10年~15年かかった。そしてその生活を変える間、誰も信じてくれなかったしサポートもしてくれなかった」とおっしゃったそうです。つまり、ライフスタイルを変えるにはそれくらい時間がかかるということ。そして、人や企業としてサポートする体制をつくることが必要なのです。

日本もこの1~2年でLOHASの概念が認知されたとはいえ、実際に生活を変化させた人はまだ少ないのではないでしょうか?少しずつでも変えていく覚悟にも近い信念、なるべく多くの方の実現ができるような社会全体のサポートが、これからの
LOHAS企業・人の課題だと思います。

<LOHAS会議に出ること>

もしかしたらそれはアメリカと日本の国民性の違いかもしれませんが、最初はCEOたちのディスカッションに参加者が賛同して拍手喝さいするシーンに対して、もっと具体的な話があったほうがいいとも感じました。例えば会社のデータや信念を貫く過程での困難をどう乗り越えたかなど。それは、私たちが会議に参加する理由は、ビジネスに役立つ情報を得たり、リサーチをしたりすることだと思うからです。けれども残念ながらLOHASは認証制度ではないので、何と何をすればLOHASとして認められるというのはありません。ですからAVEDAと同じことをしてもビジネスが成功する保障もないわけです。大切なのは、会議中何度もでた「Authenticity」という言葉。自分の決意が本物であることを、どう伝えるかなのです。会議に参加する意義というのは、目標となるリーダーの話からヒントを得て、自分もできるという勇気をもらうことが会議から得られる成果なのかもしれません。そして一番の目的は、多くの同志に出会い、ネットワークを築くことだと思います。そして今回の経験を生かして、9%のLOHASLeaderのより高いレベルに入れるよう、確固たる決意が必要なのだと思いました。

リンク
LOHAS10(英語)  ・・・ 
http://www.lohas.com/
LOHAS10日本公式ウェブサイト ・・・ http://www.lohas-world.com/lohas10/
Cultural Creatives (英語)  ・・・ http://www.culturalcreatives.org/
Revolution Living (英語)  ・・・  http://www.revolution.com
AVEDA   ・・・ 
http://www.aveda.co.jp/
The Natural Marketing Institute・・・  http://www.nmisolutions.com/index.html
The Carbon Neutral ・・・ 
http://www.carbonneutral.com/
(文:金沢玲美)

 

銀座吉水女将から学ぶ「女性が楽しんで生きるヒント」

<イベント報告レポート>

2006年5月27日に開催した「女性が楽しんで生きるヒント」は大盛況のうちに終了しました。

今回は初めての女性限定企画。女性特有のストレスや悩みってあると思うんです。私自身LOHAS10の出展をきっかけに、お宿吉水の女将・中川誼美さんとお話する機会が増えて、色々とヒントをいただきました。「悩む自分」に悩んでいた悪循環は、「悩んで当たり前なんだ」という考えになり、話すことで開放されることにも気付き、「これを他の女性とも共有したい」と今回のセミナーに至ったわけです。

参加者のみなさまの自己紹介のあと、女将のお話へ。 吉水に初めていらした方も多かったので、まずは吉水についての説明をしていただきました。女将の軽快かつサーカスティックなユーモアがとても楽しくて、お話の間も笑いが絶えませんでした。

その後、女将から簡単に作れるレシピのご紹介。常備品としていつもストックしておきたいお豆は、水につけておいてあとは煮るだけというもの。お豆をコトコト煮ている間に、次は人参の炒め物。とってもサラッとしているアボガドオイルで炒めたあと、作っておいただし汁をサーッとかけるだけ。それだけで、本当に美味しいんです。もう一品のジャガイモの炒め物は、同じくオイルで炒めたあとに梅干を入れて炒める。「え?梅干?」と皆さんびっくりしましたが、これがまた美味しい!試食もみんな大満足でした。レシピもいらないくらい簡単なメニューをご紹介したのは、こんなに簡単に作れるから料理を自分でどんどんしていきましょうという女将の願いから。これなら忙しい朝も、遅く帰った後も、パパっと体にいいものを作れば、添加物まみれのものを食べずに済むのです。

 

レシピ紹介のあとは、みなさまで夕食。すでに打ち解けた皆さんたちとご飯を囲むことにより、さらに会話が弾みました。女将もテーブルを回り、終了予定だった6時半を大幅に過ぎ、皆様9時近くまで語っていらっしゃいました。

<内容報告>

■日程
2006年5月27日(土)  開催:15:30~18:30 (実際は20時ごろから自由解散、21時過ぎまで!) 

■来場者数
15名( + LOHAS-WORLDメンバー1名)

■会費
会費:6000円 (セミナー、試食、料理) 

■場所
場所:お宿 銀座吉水

■PHOTOギャラリー
お写真が、少し赤みがかかっているのは、吉水が蛍光灯を使っていないから。
それをお伝えしたくて、あえて写真を修正・加工せずに載せました。


*皆さま手にはしっかりノートを。

*珪藻土の土鍋でお豆を煮ています。

*無農薬で美味しい人参はもちろん皮付き。

*野菜の皮も根はとっておいて野菜スープに。

*夕食の一皿目。おぼろ豆腐も山菜もホントに美味しい。
ソラマメも是非皮ごと食べてほしい。

*健康に育った豚は、全然くさくない。添えてあるワサビの葉もピリリと辛くて美味。

*五分の玄米は栄養もたっぷりで食べやすい。

*女将との距離が近くて皆さん積極的に質問しています。

*余談:その夜私は吉水にお泊り。

*余談:次の日の朝食。朝から幸せ。。。



- - - 後記 - - -

一番驚いたのは最後のアンケート。感想を書いていただいたのですが、皆様がびっしり紙いっぱいに書いてくださったんです。女将とお話することで、パッと明るくなったり、もっと話したくなったりするんですよね。

次回の予定はまだ未定ですが、女性が楽しく生きていくヒントをもっと伝えていきたいと思います。セミナーといっても、あくまでも主役は参加者のみなさまですから、勉強なんて肩肘はらずに参加してくださいね。




Lohas -Worldでは、年間を通じてメンバーの方々との交流を目的として、イベントやセミナーを開催して参ります。オーガニックレストランに行ったり、自然を楽しむ経験をしたり、または企業を訪問したり。色々な方が楽しめて、そしてLOHASなひとときをご一緒に体験できるような企画を考えています。アイデアやご意見ございましたら、ぜひメールをください!

第2回目 LW大阪交流会

<イベント報告レポート>

第2回目を迎えた大阪支部会員交流会は中先生プロデュース「マクロビカフェ」(地下鉄御堂筋線淀屋橋駅から徒歩5分)にて開催いたしました。

1人新幹線で久しぶりの大阪、ひとりだけ関東弁で浮いたらどうしよう・・少々緊張気味にお店の扉を開けました。お店の中は木目のカウンターと清潔感あふれる白をベースにした店作りで、家庭にいる様な落ち着きさえ感じる雰囲気でした。

カウンターの上に所狭しと並ぶお料理の数々、お店の方からの説明に皆さん真剣に耳を傾けてお話を聞いていました。大阪支部ご担当の垣内さんの乾杯からはじまり、各自の自己紹介から会はスタートいたしました。

マクロビのお話を解りやすくご説明されていた素敵な中先生ご夫妻、思わず語りの術に縛られてしまったような気がしました。マクロビオティックとは人生観を変える究極のLOHASと実感しました。ご自宅には「かまど」があるそうで、思わず遊びに行っていいですかと言ってしまいました。

つばさツーリスト代表の越道さん「田舎専門の旅行代理店」をお1人で運営されているとの事、子供たちに自然とのふれあいの場を教えてあげる、田舎のお年寄りとのコミュニケーションを本当に大切にする等など、半端じゃないあつい気持ちが伝わりました。

大阪ガスの橋本さんは深刻なエネルギー問題をどう考えるか、私たちの生活のなかでどう向き合っていくかを語っていただきました。その他、オーガニックフードコーディネーター上田さんのオーガニック料理の取組みやマクロビ料理のすばらしさ等など、盛りだくさんのお話やお料理、オーガニックワインで話が尽きませんでした。

 

最後に、先日サンタモニカで行われましたLOHAS10でのお土産争奪!じゃんけん大会も大いに盛り上がり、第2回大阪支部交流会は無事修了いたしました。

 

<場所>

■マクロビカフェ
営業時間 11:30~19:30
定休日  日曜・祝日
大阪市中央区道修町4丁目7-10 山口ビル1F
地下鉄御堂筋線淀屋橋駅徒歩5分。
電話06(6233)7736



<後記>

大阪の皆さんとふれあえてとても嬉しかったです。皆さんの真剣な取組や想いが伝わってきた会でした。素敵な方々ばかりで、アツイ方たちでした。正直もっとお話をしたかったです。こんなにもすばらしい方々が関西にいらっしゃる事でとても勇気をもらった気がします。またお会いできる日を楽しみに、有難うございました。垣内さん大変にお疲れ様でした。


<リンク>

中 広行氏  中 美恵氏
食医 久司道夫認定マクロビオティックカウンセラー
㈱マクロビクッキングスクール
www.genmai.ne.jp



Lohas -Worldでは、年間を通じてメンバーの方々との交流を目的として、イベントやセミナーを開催して参ります。オーガニックレストランに行ったり、自然を楽しむ経験をしたり、または企業を訪問したり。色々な方が楽しめて、そしてLOHASなひとときをご一緒に体験できるような企画を考えています。アイデアやご意見ございましたら、ぜひメールをください!

日本の旬と行事を味わう会<Vol.4>

<イベント報告レポート>

2006年5月13日に開催した「LOHAS-WORLD x MOMINOKI HOUSE 日本の旬と行事を味わう会」は大盛況のうちに終了しました。

今回はいつもと違って、LOHAS-WORLDの秋元の実家、栃木県・大田原市から届いた山菜をモミノキハウスの山田シェフに料理していただくという、贅沢なスペシャル企画。

たらの芽・ふき・わらび・たけのこ・田せりなどなど、立派でかつ多種類の山菜は、天ぷらにして天然の塩でいただき、 さらには、珍しい食材「えぞ鹿」までお目見えして、スペシャルにふさわしいお料理でした。

イベントは、いつものように参加者の自己紹介を行ったあと、 MOMINOKI HOUSEの名物シェフ山田英二郎さんからのお話。 その後イデトシカズ氏による「LOHAS10の報告レポート」あり、、と盛りだくさんの内容でした。
そして、前回好評だったチーム対抗の「LOHASクイズ」も!! 問題はイベントの主旨に関する、行事や旬、LOHASからの出題ですが、参加者の方から「前回より難しい~!!」との声が。

例えば、 「端午の節句には、邪気をはらうとして蓬を食べたり、『しょうぶ湯』に入ったりしますが、さて、『しょうぶ』を漢字で書いてください」 という問題には皆さんから「え~!!!」という悲鳴とも思える声が...。パソコンや携帯でどんどん手書きが減っているせいか、 漢字を書くのは急に頭が真っ白になってしまうそうです。 その他のクイズと答えはレポートの最後に!

楽しい雰囲気を作っていただいた参加者の皆様、 美味しい食事をご提供いただいた MOMINOKI HOUSEさん、本当にありがとうございました。

緊急告知だったにも関わらず、42名も参加してくださり、 LOHAS-WORLD一同、心から感謝申し上げます。

最後は参加していただいていた蓑原さんによるジャズピアノ演奏も始まり、 外はあいにくの雨でしたが、 モミノキハウスには素敵なLOHAS時間が流れていました。


*栃木から届いた山菜

*沢山の方にいらしていただきました

*生のジャズ演奏は本当に幸せでした

*毎回参加してくださっている方も!

*実は当日テレビ撮影が入っていました

*恒例の山田シェフのお話

 

<内容報告>

■日程
2006年5月13日(土)  開催:17:30~19:30 

■来場者数
42名( + LOHAS-WORLDメンバー5名)

■会費
会費:事前申込:6,500円 / 当日:7000円 (料理+フリードリンク)  3回目のご参加の方:6000円

■場所
場所:MOMINOKI HOUSE

<LOHASクイズ 抜粋>*答えは一番最後に!
  1. 典型的なこいのぼりは、吹き流しと3匹(あるいはそれ以上の)鯉のぼりからなります。 では、吹き流しの色は何色?
  2. 端午の節句では、蓬や菖蒲は邪気を払う作用があると考えられ、 現代の日本においても菖蒲や蓬を軒に吊るし、菖蒲湯(菖蒲の束を浮かべた風呂)に入る風習が残っていますが、この菖蒲(しょうぶ)を漢字で書いてください
  3. 2005年5月13日に参院本会議にて可決された改正祝日法により、2007年より5月4日をは「国民の休日」から「みどりの日」となることがきまりました。では、現在のみどりの日である4月29日は何の日になるでしょうか?
  4. 端午の節句は5節句のうちのひとつですが、次にくる5節句は何月何日の何の節句でしょうか?
  5. 4月26~28日にサンタモニカで行われたLOHASフォーラムですが、今回は何回目のコンファレンスだったでしょうか?
  6. ハイブリッドカーといえば、トヨタのプリウスが人気ですが、今回LOHASフォーラムのスポンサーでもあったFordがだしたハイブリッドカーの名前は?
  7.  
  8. 野菜には旬がありますが、いまからあげる野菜の中で、五月の旬ではないのはどれ? 
      → アスパラガス/グリーンピース/たけのこ/ごぼう/そらまめ
  9.  
  10. 淡水魚、渓流での王様、岩魚(イワナ)は何科の魚でしょうか?
  11. 食材をできるだけ生に近い状態で食べることで健康と美容を追求した食事で、調理温度を46℃以下に保って調理をすることで、食物に含まれるビタミンやミネラルを効率的に摂取することが出来るという、この調理法の名前は?
  12. ㈱サメジマコーポレーションでは、健康建築建材を取り扱っています。この素材は、銀座のあるオーガニック素材をふんだんに使用したお宿、「吉水」の壁にも使用されていますが、その素材の名称は何でしょうか。
  13. 新宿伊勢丹 地下2階BPQCでは、商品がどれだけサスティナブルかを測るための独自の基準を設けています。その基準は、オリジナル商品のタグとしてつけられていますが、そのタグや基準の名前は?
  14. ナファ生活研究所では、日本人にとてもなじみのある素材を使って、布を作っていますが、その素材とは?

*優勝チーム:「山田まり」

<アンケートより 抜粋>*回答31名

■性別・年代内訳

男20名
女11名

■LOHASを活かしたいのは?

30 代、40代の男性の方が多かったからか、「仕事」にLOHASを活かしたいとお答えになった方が多くいらっしゃいました。興味深いのは、「仕事」と「生活」の両方に答えた方がとても多かったこと。LOHASに関するお仕事をなさる方は、自然と生活もLOHASを意識していくのかも知れませんね。

■LOHASの分野で興味があるものは?

前回同様、食のイベントだけに「食/食べること」と回答した方が約4割いらっしゃいました。

(一部の回答内容)
・食の安全
・体を動かすこと
・食生活・食育
・ワークショップ
・竹布
・ヨガ

■自分の生活や持ち物でLOHASだなと感じることは何でしょうか?

やはりこちらも、「食」に関するご回答が多く、改めて皆様の食に対する関心を実感。自転車通勤とお答えになられた方も多くいらっしゃいました。

(一部の回答内容)
・自転車通勤
・オーガニックコットンTシャツ
・歩くこと
・生き方
・玄米を食べたとき
・自然食品
・洗剤を使わない
・関わっている方々、仕事

■オススメのLOHASアイテム

皆さんのオススメのレストランや旅館やファームなど、ぜひ皆さん試してみてくださいね。

(一部の回答内容)
・吉水 http://www.yoshimizu.com/
・MOMINOKI HOUSE http://www2.odn.ne.jp/mominoki_house/
・チャヤマクロビオティック http://www.chayam.jp/
・Listen(お香、バスソルト)
・FUUU http://www.fuuu.jp/
・ナチュラルフーズ・あぜ道クラブ


■今後、企画してほしいLOHASイベント

・セミナー&お食事会
・エコツアー
・LOHAS体験会

 

- - - 後記 - - -

今回は土曜日というお休みでしかも緊急企画だったため、何人いらしてくださるのか実は不安だったのですが、嬉しいことに予想を遥かに上回って、40名以上が参加してくださいました。中には皆勤賞の方も!!嬉しい限りです。そして、先日アメリカ・サンタモニカで終わったばかりのLOHAS10にご参加いただいた方も多くいらしてくださり、同窓会のような温かさも流れていました。

自然の山菜特有の苦味、如何でしたでしょうか?天然の山菜は自分が幼少の頃から家族で必要な分だけ採りに行ったものです。近頃は住宅地の拡大や中には山菜の原木ごと取られて山を荒されることも少なくないそうです。なんとかこの自然を維持回復し次世代に残していきたいものです。これからも自然に触れるような会合も開催したいと思いますのでご期待ください。

前回はクイズのときに席替えをしましたが、大人数だったので席を移動するのが難しく、終始席が固定になってしまい、色々な方との交流が難しかったかもしれません。次回は、出来るだけ多くの方と会話ができるような機会を設けたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

MOMINOKI HOUSEさんとコラボレーションして、早くも4回目!今後内容をリニューアルし 一段とパワーアップした交流会を検討しています。詳細はまたページ上でご案内しますので、どうぞご期待ください!



<クイズの答え>
1.5色:中国の五行説に由来している
2.菖蒲
3.昭和の日
4.7月7日 七夕
5. 10回目
6.エスケープ・ハイブリッド
7.ごぼう(11月~2月)
8.サケ科
9.ローフード
10.珪藻土
11.サスティナブル・スケール
12.竹




Lohas -Worldでは、年間を通じてメンバーの方々との交流を目的として、イベントやセミナーを開催して参ります。オーガニックレストランに行ったり、自然を楽しむ経験をしたり、または企業を訪問したり。色々な方が楽しめて、そしてLOHASなひとときをご一緒に体験できるような企画を考えています。アイデアやご意見ございましたら、ぜひメールをください!

「湘南発無添加ハム製造販売と乳酸菌の秘密」 --- 株式会社湘南ぴゅあ ---

中国から黄砂吹き荒れる4月後半、小田急線の厚木から3駅目の"伊勢原"まで湘南ぴゅあさんを訪ねていきました。普通スーパーで安く売ってるハムやソーセージは添加物だらけですが、湘南ぴゅあでは20年 程前から養豚をしながらずっと無添加ハム・ソーセージを作り続けています。
「豚の臭いがまったくしませんから」と事前に聞いていましたが "そんなことあるのぉ?"と半信半疑で平塚市までうかがいました。

  湘南ぴゅあ外観。
ぶた、だからピンクなのでしょうか?
左が吉田取締役部長、右が音成社長

行ってびっくり "匂わない"。 肉が旨いx 2 !
伺ってみてびっくり。豚がたくさん畜舎にいるのに特有の臭いがまったくありません。
どういうことなのか?ランチにおいしいその豚肉、のみならずスペインから直輸入を始めた 超高級イベリコ豚のハモンイベリコ・デ・ベジョータ(もも肉)スライスをいただきながら、 社長の音成さんにお話を伺いました。

Q: まず無添加ハムを作り始めるに至った経緯を教えてください。
A:

「1982年(昭和57年)くらいから自家生産豚を原料とする「本格手造りハム」の製造を開始しました。 養豚については、業界用語で血統増成(ケットウゾウセイ)ということ=上物の率を上げること=、それから 旨さを追求すること、に没頭しました。
その次の段階で「産直してきちんと評価をしていただこう」「加工品で付加価値を付けていこう」 ということになりハム・ソーセージなどの加工も始めたわけです。その頃の 学校給食の背景として、添加物だらけのハムがたくさんだされていました。関西でママさん達の反対運動 が起きて "おいしくて安全なもの"が求められ始めた時代です。 1993年から乳酸菌を利用した無添加 ハム創りの研究開発を始めて1996年9月から販売が開始できました。約3年かかった訳ですね。

その3年の間、最もよい匂いの乳酸菌を探したり、塩漬(エンセキ)条件を検討したり、安全性を確認したり、 試食を繰り返したりと何度も納得のいく最高のものを追究してきました。
スモークボンレスハムの色を見て頂くと判って頂けると思いますが、 亜硝酸塩(肉をピンクにする発色剤及び防腐剤)を使わなかったのにピンク色に発色した訳です。 また従来の肉臭さも消えたことには我々も驚きました。

私どもは"自然との共生"ということをコンセプトに物づくりをしているのですが、有効微生物を活用した発 酵食品作り、と言ってもいいでしょう。
現在では食品クズやカスを良質飼料にする、ということを助成金を元に大学とのコラボレーションで実現させました。

Q:

、といいますと現在は販売だけではなくそちらの研究成果もビジネスになっているのでしょうか?

A:

現在大きく3つの事業をしております。1つ目は「加工・生肉販売事業」。2つ目は「イベリコ豚の生 ハムスペイン産直事業」。これは1年半の検証を得て2005年の10月から日本輸入販売代理店としてス タートしました。3つ目が「環境事業」。ここの豚舎の臭いがまったくしないのは発酵分解微生物が畜糞の 臭いを消してくれているからですが、乳酸菌発酵を利用した環境によい事業として今後さらに発展させた い事業です。

環境事業の事をもう少しご説明させて頂くと、ここの豚舎は通常コンクリート豚舎なら10頭飼えるところを6頭くらいにしています。(コンクリートは使って いない) ハムが熟成するのも微生物のおか げですが、我々豚舎を持っているところが糞尿の臭いを外に出さないようにするには、この微生物を使え ないだろうか、ということにつながりました。

自社開発したBN21という消臭・発酵活性液をおがくずに散 布するだけで、後は時間が経てば自然に有機酸類やミネラル類が豊富な優良堆肥を作り出してくれる優 れものです。また、牛1kgでは7kgの穀物が必要、豚1kgでは3kgの穀物が必要と言われます。
このエ サ代は一般消費者に直接コスト高となって跳ね返りますから、なんとか食品残渣を使って安く安全なエサ を開発したい、ということでバイオを使ったわけです。つまり発酵飼料ですね。 通常は残飯を食べた養豚 はおいしくありません。

またその養豚で作った無添加ハムもおいしくはないんです。 これをどう美味しくできるか、ということを2000年度から日本大学・生物資源学部・相模女子大学他との共同研究プロジェク トとしてずっと続けてきまして、現在では乳酸菌発酵のおかげでその過程でエサの嗜好性が高まって栄養 の吸収も高まったものが完成しました。

湘南ぴゅあでは食品残渣100%でエサのコストダウンというだけ ではなく、DHA、たんぱく質、カルシウムなどの成分含量も日本飼養標準の要求量にあうように研究開発 されています。エサの原料は全国どこでも安定的に手に入る野菜クズ、パンクズ、米飯類、魚アラの4つを 柱に、雑残飯・調理クズを加えたもので、それを乳酸菌によって発酵させてエサにします。

 
ぶたさんが食べて排泄したものはまた循環リサイクルされます。 目の前でおしっこしているその土なのこれがまったく臭いがないので不思議です。 加工現場。ソーセージを詰めてます。
Q:

乳酸菌=ヨーグルト、くらいの知識しかないんですが・・・。

A:

なるほど、そうですよね。 乳酸菌にもいろいろありまして、なんでもいいか、というとそうではありま せん。無添加ハムをつくるときに塩や調味料の配合された"ピックル液" という調味液に漬け込む訳です が(この工程が塩漬)、このピックル液のなかによくみかける2種類の乳酸菌を見つけました。
この2種類のうち「ラクトバチルス・サケイ」という名前の乳酸菌がハムによい影響を与えることが発見できました。 名前がサケイ、となっていますがこの菌は日本酒を造るとき酵母が働き出す前に雑菌をやっつけて酒造りを成功させる乳酸菌なのです。
お酒だけでなく無添加ハムにとっても大切な乳酸菌だった訳です。


Q: 無添加ハムについてお聞きしたいんですが、スーパーでは無添加ハムがあったとしても価格もまちま ちです。なにか基準があるんでしょうか?
それから安部司さんの「食品の裏側」の本の中で、"練り物・ハム・ソーセージは添加物だらけである"と書いてあります。 ハムと添加物の事についてもその事情を教えて頂けませんか?
A:

ハム業界では「発色剤の入っていないものはハムではない」とさえ言われています。
発色剤の正体は「亜硝酸塩」というものですが、これは肉色を美しく固定し、抗菌作用があって 独特の風味もだせるものです。ボツリヌス菌などによる食中毒を防ぐための保存料として使われてきました。 (外国では保存料「防腐剤」としてつかわれていますが、日本では発色剤として使われています) この亜硝酸塩というのは みなさん詳しくご存じないと思うのですが少量でも危険な劇物の指定を受けている物質なのです。急性中 毒の他、遺伝子損傷、染色体異常、また第二級アミン(畜肉、魚肉等に含まれる)と反応して発ガン物質を 生成します。こういうものが当たり前にハム・ソーセージには使われています。

こういったことが判ってきて無添加ハムが生まれましたが、まだ20年も経っていません。 無添加ハムの生まれた経緯は前述の理由から「まずは安全なもの」でした。 従って美味しさ、というのは二の次だったわけですが、我々としてはそれでは商売にはなりませんから、 まず安全ありきで、その次に発色剤を使わない部分でどうやって味の穴を埋め、さらに発色剤入りのもの より美味しいものを作るにはどうしたらいいか、という使命に燃えてきたわけです。 私どもは以下4箇条を基本に研究を重ねていこうと思っています。

1:

国内産のフレッシュの豚肉を使う。
ひゅあハム、では中ヨーク交配種のフレッシュの豚肉を使っています。 国内産でも価格の安い時期に買いだめし、冷凍することで原料肉コストを下げることも可能ですが 冷凍することで肉の保水力が失われて無添加では美味しいものをつくることが困難です。

2:

長期の塩漬け熟成ぴゅあハムでは2週間以上塩漬けしています
こうすることで豚肉が熟成し、無添加でもうまみの 素であるアミノ酸が増え、キレのある濃いうま味のハムになります。

3:

炭火を使った直火式燻煙機によるスモーク
ひゅあハムでは15時間以上、炭火による乾燥スモークを行っています。 こうすることで炭火の無理のないゆっくりとした乾燥や自然な遠赤外線の効果が得られ、 桜のチップによるしっかりとしたスモークをすることで無添加でも適度な発色と保存性が付与されます。

4:

増量剤を使わない
乳タンパク質、大豆タンパク質、でんぷんなどの増量剤を使わないことで、肉が本来持っている肉の旨さと加工することによって出てくる肉の旨さ、 つまり肉自体の旨さを引き出すことが可能と考えています。

 
 
消毒・殺菌を得て加工現場内へ。 パックされ出荷されるお肉達。
このパックも生分解性にしていくとか。
ポークがスモーク中。お・い・し・そ
Q:

やはり消費者がきちんとラベルを見て判断して買う、という事は大切ですね。
このメーカーの物なら CM たくさんやっていて大手だから安全、というのは全く間違った見解だということが、亜硝酸塩の事でもわかりました。「安い物には訳がある」 ということを肝に銘じて買い物します(笑)。

次にこのおいしい、やめられない、止まらない生ハムについて。
2002年BioFach(ニュルンベルグ) で最優秀賞に輝いたオーガニック生ハムの最高峰、 スペイン・アンダルシアの「ハモン・イベリコ・デ・ ベジョータ」の販売を日本で唯一始められましたがそのお話をお聞かせ下さい。
なぜこんなにおいしく て、値段も高いのか?等。イベリコって黒豚のことですよね?

A:

は い、イベリコ豚=黒豚です。ハモン(もも肉)・イベリコ(黒豚)・ベジョータ(ドングリ)、というわけ です。ドングリを食べて育つイベリコ豚の脂肪は、心臓病の予防効果があるオレイン酸などの不飽和脂 肪酸を多く含み、オリーブオイルと同じような質であることから"四本足のオリーブ" と呼ばれ豚肉自体が とても貴重で世界的にも高い評価をうけているのです。

不飽和脂肪酸は血液の流れを良くして、善玉コ レステロール値をアップし、老化を防ぎ動脈硬化や脳卒中、心臓病などの成人病を防ぐ役割をもっています。とても体によい生ハムですよね。2004年の2月 にBiofachでスペインの生産者と出会って1.5年か かりましたが昨年10月から販売がスタートできました。
出会ったときには「日本では決して生産できない 味」という強い印象で、何よりもオーガニック農業経営に対する理念と地球環境保護に対する考え方に賛 同致しました。私どもは日本での豚飼育者及びオーガニック肉加工製品生産者としてハモン・イベリコの 製法と品質について厳しく吟味しまた生産者と幾度となくディスカッションを重ねました。

生産過程を すべてオープンにして、生産哲学・過程についての情報を的確に顧客に伝えることでお客様からの信頼も 得られる物だと確信しています。

 
ハモンを台にセットしてスライス カットされている途中でのどが鳴る! ? お店でこのボリュームだと
¥6000前後でしょう。
 

なぜ高いのか?を説明しましょうか。100g で6800円する生ハムです。従ってそのバックグラウンドがお解り頂けないと納得してご購入頂けない物と思います。
まずハモン・イベリコ・デ・ベジョータは、ハモン・イベリコ全体のわずか2%程度しかできません。
それから2ヘクタールに1頭、というストレスのないアン ダルシアの環境でドングリを食べながら2年で150kgになります。次にハムの熟成になんと3年(36ヶ月) かけて加工しています。つまり生ハム完成まで5年かかっています。通常熟成には18ヶ月~23ヶ月が限 界といわれていてそれを超えると腐敗してしまいます。

パルマハムで有名なイタリアでさえ36ヶ月熟成は 達成されていません。2ヘクタールに1頭、といいましたがドイツの基準では1.5ヘクタールに1頭です。 とても贅沢な環境で育っているわけです。また年間に350頭、ハモンにすると700本しか1年に輸入がで きないのです。オーガニック認証工場で加工されているわけですが生産量が限られているわけです。

 

ありがとうございました。
これからも安全・安心そしておいしいお肉とハム・ソーセージをどんどん消費者 に販売していって下さい。
さらに本物の無添加ハムが広がることを祈念しています

 
これがイベリコ豚。ドングリを食べています。 お昼にごちそうになったポークのいためもの。塩分ほど良くおいしかった。 集合写真。

■プレゼント!

湘南ぴゅあ様からLohas-Worldメンバー限定3名で、
3000円相当のスターターセットをご用意頂きましたので皆様にプレゼントさせて頂きます!!

セットには以下が各1パック入っています。
 ・ ロースハム(スライス)
 ・ベーコン(スライス)
 ・焼豚(スライス)
 ・ウィンナーソーセージ
 ・マイルドサラミソーセージ
 ・ 荒挽きウィンナーソーセージ 


■お申し込み方法

*LW会員登録のまだの方はこちらからこちらから会員登録をしてからご応募お願いいたします。

お申込は
・お名前
・連絡先(メール、お電話番号)
・住所
・今回の記事の感想
を添えて、 info@lohas-world.com までメールをお願いいたします。締め切りは、6月11日(日)です。
ご当選結果はこちらからのご連絡をもって発表に代えさせていただきます。
皆様のご応募お待ちしております。



<取材後記>

玄米食である自分はあまり肉を食べません。でも食べるのならポーク、ジンギスカン、チキン。
今回は安全無添加のポークと出会えて幸せでした。なぜならいつもスーパーでハムを買えずにいたからです。 理由はその裏側ラベルに書いてある恐ろしいまでの意味不明なカタカナ添加物のせい。でもこうやって湘南 ぴゅあさんが20年も前から安全な無添加ハムの研究開発を重ねていま販売できていることに、一消費者としてとてもうれしく思います。
(高価なのに)イベリコ豚スライスを頂きありがとうございました。お昼に 頂いたポークも、青森のビーフも、野菜もどれもおいしかったです。実は偶然わたしもBiofachでこのイベ リコスライスを食べていました。「なんておいしいんだろう、パルマよりおいしい!これ日本に入ってこない かなあ」と思っていたのでした。
1人でも多くの親が子供に安全なハム、ソーセージを食べさせてあげられるよう、ますますのご発展をお願いします。

 

■INFO

株式会社湘南ぴゅあ

住所:〒259-1212 神奈川県平塚市岡崎1624

電話: 0463 58 7767 (代表)

web:http://www.pureham.com


■取材した人:秋元一宏・犬飼俊介
■取材された人: 音成洋司氏、吉田豊氏